昨年の12月28日、エアアジアの子会社であるエアアジア・インドネシアが運航する8501便が海に墜落するという事故が起きました。
本日で捜索8日目に入り、現在も捜索活動が進められておりますが、事故の原因などはまだ解明されていません。
現時点で分かっていることを記しておきます。
墜落したのはインドネシア(スラバヤ)発シンガポール行きで、12月28日午前6時12分ごろ、パイロットが悪天候を避けるため高度を9,750mから11,580mに上げたいと管制に許可を求めました。
しかしその時他の航空機が上空を飛行していたため管制官はすぐには許可できず、その数分後に許可を出したところ操縦士からの応答はありませんでした。
航空機は連絡が途絶えただけでなくレーダーからも消え、不明機となった8501便はインドネシア・カリマンタン島沖で墜落しているところを発見されました。
事故の原因としては、積乱雲に巻き込まれて計器などが故障したという見方と、パイロットが機体を急上昇させたことによって機体に負担がかかり墜落したという見方があります。
今回事故が起こった地域はこの時期非常に多くの積乱雲が発生し、航空機はその中を縫うようにして進まなければならないため「パイロット泣かせの航路」と呼ばれているそうです。
そんな悪天候地域にもかかわらず、日米欧地域のような精度の高い気象予報がなかったことも原因の一つとして指摘されています。
この便はインドネシア運輸当局の運行許可を得ていなかったことが判明し、現在同航路のエアアジア便は運航停止となっています。
ワールド・エアライン・アワードで6年連続ベストLCCに選ばれるなど、業績を伸ばし成功してきたエアアジアの今回の事故は、エアアジアだけでなく航空業界全体に多大な影響があることと思います。今後このような事故を二度と起こさないためにも、事故原因の究明と対策を徹底して行って欲しいと願います。
そしてなによりも全てのご遺体が一刻も早く収容されることを願います。
搭乗していた方々に心から哀悼の意を捧げます。